SNSなどで動物虐待を見かけたとき

先日Twitterで、飼っているインコを遺棄したと受け取れる内容のツイートを見ました。
その時私は「なんてやつだ!許せない!」と憤慨してリツイートしていただけでしたが、数日間「その後の当人は悪びれもせず日常を送っている。こっちは心配しているのに」などともやもやした気分で過ごしていました。
すでに当人に質した人も多くいたけれどどうやら無視しているようだし、ここはもう公平な立場から確認をしてもらおうかと思いました。
お互いに公平な立場、すなわち警察です。
突然話が吹っ飛んだように思われるでしょうが、きちんと理由があります。
動物の遺棄は動物愛護法違反に該当する、立派な犯罪だからです。
(警察に言ったほうがいいと言われて自分も躊躇はしたんですけどね)
私のようにもやもやし続けるよりははっきりさせたい!でもどうしたらいいのか?
そんなかたがおられたら是非参考にしていただければと思い経緯などを残しておきます。
 
目次
1.今回の事件について
3.動物虐待を見かけたら
4.情報の見分けかた
余談1.SNSを利用するということ
余談2.自分が、家族が、知人が飼育できなくなったとき
 
1.今回の事件について
自分のインコをわざと遺棄した、というように受け取れるツイートが書き込まれたのが発端です。
何度か見返しましたが、私のインコは○○というところにいるから善意の人がいたら捕まえてやってくれ、そんな感じの内容と、明らかにカゴの外であり野外にいるセキセイインコの写真が添えられていました。
結局どういうことだったのか、警察からの回答は「当該ツイートをした人物は遺棄したわけではなかった、残念ながら誰かが逃がしてしまったインコが偶然自分の近くに来たから撮影してツイートした」だそうです。
まあ警察がきちんと確認を取った上での返答なので、間違いはないのでしょう。
(これは私の主観ですが、本人の答えは、事実とは異なることをおもしろおかしく書いたら知らない人たちが大騒ぎしてただけで自分は知らない、そういった印象を受けました)
なのでもう私がどうこう騒いでも仕方のないことなので、詳しいことについては割愛します。
カゴから脱出してしまったインコはいたが、飼い主に見放されたインコはいなかったということです。
 
ところで日本には動物愛護法という法律があります。
法律はこの日本で生きていく上で必ず守らないといけないルールです。
そのルールの中に、飼っている動物を逃さないようにしなさい、飼っている動物が寿命を全うするまではちゃんと飼い続けなさい、とあります。
上記法律の第7条第3・4項に該当します。きちんとした条文は以下の通りです。
3 動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
4 動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。

また、動物全般を殺したり傷つけたりした場合や、自分が飼っている動物の飼育を放棄した場合などにはきちんと罰則が書かれてあります。

上記法律の第44条に該当します。以下の通りです。
第四十四条  愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
2  愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。
3  愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
一  牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
二  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの
平成24年に改正されて罰則がとても厳しくなり、ペットだから何をしてもいいみたいな人にきっちりと罰が与えられるようになりました。
また、重大な殺人事件を起こす前兆に小動物の殺害があります。
(あの神戸市の連続児童殺傷事件も、事を起こす前に猫を何十匹も殺していました)
動物を守ることは私たち人間を守ることに繋がることがあります。
ちなみに今回の事案で私に結果を教えてくださったA県某警察署のかたに、もしまた動物虐待を見かけたら警察に言っていいんでしょうかと伺ったのですが「ぜひ警察に連絡をしてください」ということでしたので、躊躇するとは思いますが思い切って通報をしてください。
 
なお、この文面を書いている途中にこんなことがありました。
動物愛護法違反で送検されています。
  
 
 
3.動物虐待を見かけたら
さて、ではいざ見かけてしまったときどのように行動を起こせばよいか。
まずは警察に電話をとなりますが、実際には自分が住んでいるお近くの警察ではなく、その動物虐待が行われた場所の都道府県警になります。
(特定することについては4.で触れます)
実際に街中で見かけた場合はお近くの警察もしくはお住まいの都道府県警へ。
Twitterなどのインターネット上で見かけた場合はこちらへ。
動物愛護関連に詳しいかたがおられるようですので、兵庫県の場合はこちらに直接連絡を取るとお話がスムーズに進むと思います。
まずは電話で「動物虐待を見かけたので連絡をした。情報提供をしたい」とお伝えください。
ここから先は各都道府県により異なると思いますので、電話口でこの後どうすればよいかを尋ねてください。
私が連絡を入れた際は、警察のサイトにメールフォームがあるのでそこから当該事件をインターネット上で確認できるアドレスを添えて連絡をして欲しいと言われました。
要は証拠を一緒に出してほしいということです。
証拠はとても重要です。証拠なしに伝えても悪質なイタズラになってしまいます。
当人が削除してしまう前に、ウェブ魚拓などを必ず用意して連絡してください。*2

通報する際はなるべく実名で通報してください。
しかし身元が相手にバレてしまったら逆恨みが怖いとは思います。近所であった場合は特に。
まず警察が勝手に通報者の情報を明かすことはないと思います。
警察への通報者の名前などの情報は保護されますか? - 弁護士ドットコムにもありますが、心配であれば通報時に私の個人情報は絶対に明かさないでくださいと添えたらよろしいかと思います。
どうしても身元は明かしたくないのであれば110番通報した時に聞かれる個人情報について - その他(ライフ) | 【OKWAVE】こちらのベストアンサーは匿名で通報したときのことを書かれています。
あとなるべく気をつけたいことが、感情的になったり主観で語らずに、冷静に伝えることです。
怒りや悲しみで平静さを失ったまま連絡するのではなく、一度落ち着いてください。
いつ・どこ(何で)・誰が・何を・どのようにやっていたか確実に伝えられるようにしてください。
どんな小さなことでも必ず確認して結果の連絡をしてくれます。
私自身、今回の件は小さすぎてスルーされてしまうかと思っていましたが、後日確認をしたと電話連絡が来ました。
2.の最後で挙げた事件も、ブログを見た人からの通報で書類送検となりました。
あなたの目で見たことはきちんと届きます。
 
4.情報の見分けかた
ところで、今回私が見かけたツイートの書いた本人ですが。
私がさっと10分ほどで特定できたのは、氏名(読みと漢字)・学校名・年齢・住んでいる都道府県です。
インターネットは恐ろしいですね!
やったことは、当人のツイートを遡っただけです。
まずアカウントに名前が使われていたので本名かどうかをツイートから確認、漢字は他のお友達とのやりとりで確認、学校名や年齢もお友達とのやりとりで確認できました。
学校名と添付されていた画像から都道府県と学校の住所を確認。
インターネットは恐ろしいですね!!
これが本名をひた隠しにしていたり鍵アカウントだったりしたらまた難しくはなりますが、少なくともこんなことをしてやったと嬉しそうにTwitterに書き込んでしまうような人は大体個人情報を残しています。
他、InstagramやらFacebookなども使うともっと情報は手に入ると思います。
住んでいる都道府県の特定は通報の上で必須ですが、嫌がらせをしたり炎上させるなんてことはしないでください。事実誤認の場合もあるからです。
そして誤認であった場合は拡散したあなたが名誉毀損になり、通報される側になります。
以前スマイリーキクチ中傷被害事件 - Wikipediaこんなことがありました。このとき誹謗中傷をした人は一斉検挙されています。
腹が立っても、もし何かをやらかしていた場合は、あなたが手を下さずとも法の元に裁かれます。
 
余談1.SNSを利用するということ
少し話はズレてしまいますが、こうして縁もゆかりもない人が何やらよくないことをやっているぞとわかってしまうのがSNSです。
先ほどの元ストーカーさんが挙げているように、少しのことですぐに特定が出来てしまいます。
あなたが、あなたの家族が事件に巻き込まれないためにも、SNSやインターネットの利用のしかたをきちんと学び教えることが大事だと思います。
私自身が今回さっと目を通しただけで、問題となったツイートを書き込んだ人の名前が、顔がすぐに分かってしまいました。
動物虐待の他未成年の飲酒や喫煙などの犯罪行為などは論外ですが、SNSの使い方ひとつで人生がめちゃくちゃになってしまいます。
また、嘘の情報で炎上させた場合は相手の人生を踏みにじり、やがて自分へ帰ってきます。
SNSに限らずインターネット上の情報は真実とともに嘘もたくさんまぎれています。
自分で考え、疑い、流されないようにしたいものです。私自身も含めて。
 
余談2.自分が、家族が、知人が飼育できなくなったとき
飼い主さん自身が病気や亡くなってしまったりしたときなど、何かしらの事情で飼うことができなくなってしまうこともあるかと思います。
確かに動物愛護法では正しい飼育ができないと違反になってしまいますが、では即座に通報ということではなく、人も鳥も救う方法はないものか。
そういう方の支援をしているNPO法人があります。
認定NPO法人TSUBASA - 飼い鳥のレスキュー団体/TSUBASAこちらは鳥専門で、所在地である埼玉県の認定を受けています。
引き取りには一定の費用が必要ですが、次の里親さんを探したり、次に人と暮らすのは難しいと判断した場合は最後まで施設で面倒をみてくれます。
諦めてしまう前に、ぜひ一度相談してみてください。
他の動物たちについても様々なNPOがあり保護や相談などを受けておられるところがありますので、探してみてください。
 
ずいぶんと長い話になってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

*1:【2016.11.4追記】

上記事件の記事が削除されていました。もう少し早く魚拓を取っておくべきでした……。
続報がありましたので、魚拓へのリンクを貼っておきます。
ウェブ魚拓の取り方とスクリーンショットの取り方を書きましたので参考にしてください。

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